肉離れが治るまでの期間について
2023.3.7 重要おすすめ記事スポーツ選手が肉離れを起こしてしまうと、「いつ復帰できるんだろう」という焦りが生まれます。スポーツをしていない人でも、肉離れが治るまでは日常生活が不便になることから、「いつ治るのだろう」「松葉杖は必要だろうか」という不安を感じる方が多いでしょう。
本記事では、肉離れが治るまでの期間について解説します。肉離れの重症度ごとに 完治まで期間の目安、完治までの流れ、早く治すための注意点もご紹介します。肉離れを起こしてしまった人は参考にしてみてください。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
目次
肉離れが治るまでの平均的な期間
肉離れが治るまでの期間は、症状の重さにもよりますが、平均的に3週間から2カ月程度です。ただし、重症の場合はそれ以上の期間を要することもあります。
また、これまでの運動歴、筋肉量、仕事内容、食生活なども影響するため、同じ重症度だからといって 誰もが同程度の期間で完治するとは限りません。
肉離れが治るまでの平均的な期間を重症度ごとにご説明します。
重症度ごとの肉離れ完治期間の目安
前述したとおり、肉離れが治るまでの期間は重症度が大きく影響してきます。肉離れの重症度は軽症・中等症・重症の3つに分類されるので、それぞれどの程度のケガで、治るまでどのくらいの期間がかかるのかをみていきましょう。
Ⅰ度:軽症
軽症の場合、完治までの目安は1〜2週間程度です。
軽症は、筋繊維の微細損傷が軽症といわれるレベルです。大きな断裂はありませんが、筋肉がわずかにダメージを受けていて 筋肉内に出血があります。受傷部を押すと痛みを感じることが多いですが、ほとんど痛みを感じない場合もあるため 自分で歩くことができます。
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を肉離れした場合、軽症ならうつ伏せの状態から膝を90度以上曲げることができます。ハムストリングスの肉離れなら、仰向けで膝を伸ばした状態で、脚を70度くらいまで上げることが可能です。ふくらはぎの肉離れの場合は、アキレス腱をストレッチしたときに わずかに痛みを感じる程度になります。
Ⅱ度:中等症
中等症の場合、完治までの目安は4週間から2カ月程度です。
中等症とは、筋繊維が部分断裂している状態で 皮下出血も起きています。内出血しているのが目に見えてわかる人もいるでしょう。受傷部を押すと痛みがあり、自力で歩くことはできますが、時間がかかったり 不自然な歩き方になったりします。
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を肉離れした場合、中等症ではうつ伏せの状態から膝を45〜90度くらいまで曲げることができます。
ハムストリングスの肉離れなら、仰向けで膝を伸ばした状態で 脚を30〜70度くらいまで上げることが可能です。
ふくらはぎの肉離れの場合は、アキレス腱をストレッチすると強い痛みがあります。ただし膝を曲げるとストレッチできる状態で、つま先立ちが可能です。
Ⅲ度 重症
重症の場合、完治までの目安は3〜6カ月程度です。
重症は、筋繊維が完全に断裂した状態で、受傷部が目に見えてくぼんでいます。痛みはかなり強く、自力で歩くことはできないでしょう。重症の中でもかなり状態が悪ければ、手術をしなければならないこともあります。
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を肉離れした場合、重症ではうつ伏せの状態から膝を45度以下しか曲げることができません。
ハムストリングスの肉離れなら、仰向けで膝を伸ばした状態で 脚が30度くらいまで上がる程度です。
ふくらはぎの肉離れの場合は、膝を曲げてのストレッチでも強い痛みを感じ、動かすことができないでしょう。力が入らず つま先立ちもできません。
肉離れが治るまでの流れ
肉離れが治るまでの簡単な流れを紹介します。
RICE処置
肉離れを起こしたら、応急処置としてRICE処置を行います。
RICE処置は、次の4ステップです。
- 安静(Rest)
- 冷却(Ice)
- 圧迫(Compression)
- 患部を心臓より上に上げる(Elevation)
肉離れをしたら、RICE処置を可能な限り速やかに行いましょう。
整形外科や整骨院の受診
応急処置をしたら、軽症の肉離れであったとしても、整形外科や整骨院を受診してください。自覚症状にも個人差があるため 軽症と思っていても、実は中等症だったというケースも珍しくありません。完治するためには正しい診断をしてもらう必要があります。くれぐれも 「たいしたことはない」と自己判断して放ったらかしにするのはやめましょう。
肉離れを起こして48時間以内に整形外科や整骨院を受診すると、診断とともに再びRICE処置が行われます。受傷部を保護する必要があるため、肉離れを起こして3~5日程度は安静にしておきましょう。
リハビリ開始
肉離れを起こしてから3〜5日程度経ったのち、受傷部の状態を確認して問題なければリハビリが開始されます。個人差や重症度による違いがあるため 必ず整形外科や整骨院での指示を仰ぎ、自分の判断で動かないようにしましょう。
リハビリは軽いストレッチから始まり、徐々に負荷をかけていきます。最終的には、ダッシュなど瞬発的な動きを取り入れたトレーニングを行いますが、負荷のかけ方も整形外科や整骨院の方針に従ってください。
肉離れを早く治すための注意点
肉離れになると 「早く治したい」と思う方は少なくありません 。肉離れを早く治すために注意しておきたいポイントをご紹介します。
自己判断をしない
軽症の場合や、中等症や重症でもほとんど痛みがなくなった場合など、「もう動ける」と思って自己判断で動いてしまうと、症状が悪化してしまうことがあります。
一見治ったように思えても まだ治癒の途中の可能性があるため 自己判断はやめましょう。症状が悪化すると 完治までの期間がさらに伸びてしまいます。
入浴を避ける
肉離れをしたとき 筋肉は炎症を起こしています。それにもかかわらず浴槽に浸かってしまうと、血行が促進されて炎症が悪化する可能性があるため、入浴は避けましょう。状態がよくなるまでは、シャワーのみで済ませてください。
飲酒を避ける
飲酒も血行を促進する効果があります。炎症や内出血が悪化するため、飲酒は我慢しましょう。
栄養をしっかり摂る
肉離れを治すためには栄養も必要です。
筋肉を修復させるためには、良質なタンパク質が欠かせません。鶏肉・豚肉・牛肉などの肉類、魚、大豆製品などをしっかり食べましょう。食事だけで十分なタンパク質を摂取できない場合は、プロテインを飲むのもおすすめです。
また 代謝を促すためにビタミンB6も積極的に摂取してください。まぐろの赤身、レバー、鶏ささみ、鶏むね肉、鮭などに多く含まれています。こちらも食事だけで摂取できない場合はサプリメントを活用してみましょう。
筋肉の修復にはプロテインとビタミンB6が欠かせませんが、そのほかの栄養素もバランスよく摂取することが重要です。この機会に食生活を見直してみてください。
小林整骨院で出来ること
痛めてすぐの場合 (肉離れの治療)
痛みや炎症を早く抑えるために鍼治療を行います。鍼治療をすることによって、痛みが軽減します。
リハビリ期間の場合 (肉離れの治療)
受傷後1週間くらいである程度炎症はおさまります。肉離れは癖になることが多いので、癖にならないように筋肉の使い方を改善します。具体的には骨格矯正で背骨や骨盤のバランスを左右均等に整えることで、早期治癒と再発予防ができます。
【まとめ】
専門家の指示に従い肉離れの早い完治を目指そう
肉離れが治るまでの平均的な期間は3週間から2カ月程度です。個人差が大きく、重症度も大きく影響します。自己判断で無理をすると完治までの期間が長引いてしまいますから焦りは禁物です。 整形外科や整骨院で、専門家の指示に従い、リハビリやトレーニングを行いましょう。