頭痛による吐き気の原因とは? 整骨院で治る?
2021.10.19 重要おすすめ記事 , 頭痛頭が痛い、重い、仕事や趣味に集中できない…近年、頭痛に悩む声をよく聞くようになりました。テレビCMでも当たり前のように「頭痛が出たら○○」と医薬品の宣伝がされています。
日頃から頭痛薬や痛み止めを持ち歩かれている方は多いのではないでしょうか?
統計によると、日本人の4人に1人(26.3%)が 週に1回以上頭痛に悩まされています。 月に1回以上頭痛がある人は60.8%。 自分を頭痛持ちだと思う人は約3人に1人(34.8%)というデータがあります。
第一三共ヘルスケアhttps://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/assets/images/understand/pdf/research_201202.pdf
とはいえ、頭痛について分からない点も多くあると思います。
- 気圧の変化で雨の日は頭痛がでる?
- ストレス社会だから仕方がない?
- 親も頭痛持ちだから遺伝している?
一口に頭痛といっても、様々なタイプや原因があります。天気、ストレス、遺伝の影響があり、みんなも頭痛持ちだから仕方がないと思われている方がとても多く感じます。だからといってその頭痛は放っておいて良いのでしょうか?
実は、頭痛によって生活の質(QOL)や自己肯定感が低下してしまうという研究データが存在します。昔から「病は気から」という言葉があるように、頭痛によって気持ちが沈むと、全身の症状に影響を与えます。
特に慢性的な頭痛は、精神的な影響がとても大きいです。そんな頭痛に対して、整骨院ではどのようにアプローチをしているのでしょうか?これから解説させていただきます。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
目次
頭痛の原因とは?
頭痛は原因から分けると緊張型頭痛、片頭痛、薬物乱用頭痛、二次性頭痛(脳の 病気や耳鼻・目・首などの病気が原因)などがあります。今回はその中から発症頻度の多い、緊張性頭痛と片頭痛を取り上げます。
緊張型頭痛の特徴
ストレスや長時間のデスクワークなどにより頭・肩・首の筋肉が緊張することで起こります。筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起こります。
症状としては、目の疲れや倦怠感があり、後頭部を中心に頭全体がギューッと締め付けられるような痛みがあります。吐き気や嘔吐などは少なく、日常生活への支障も片頭痛ほどではありませんが、連日の頭痛が数ヶ月以上も続くなど、慢性化するケースもあります。
片頭痛の特徴=拡張型の頭痛
脳の血管が拡張し突発的に起こる頭痛です。脳の血管が拡張することで、その周囲の三叉神経が刺激され、炎症を起こすことで片頭痛を引き起こします。
症状としては、こめかみから目のあたりにかけて、ズキンズキンと脈打つような痛みがあります。頭や体を動かすと痛みが増幅しやすいことも特徴です。
頭痛以外に吐き気・嘔吐・下痢などの症状があり、光・音・においや、気圧・温度の変化でひどくなることもあります。
簡単セルフチェック方法
次に2つの頭痛を見極めましょう。更に細かな見極め方を紹介します。
緊張性頭痛の見極め方
痛みの場所
- 後頭部から首筋を中心に
- 締め付けられるような痛み
増悪体勢
- 長時間同じ姿勢が続いた時に増幅する
吐き気
- 吐き気はないが、目の疲れや
- 倦怠感は現れる
痛みの周期
- 数時間で治ることが多いが、
- 数ヶ月続く慢性化するケースもある
片頭痛の見極め方
痛みの場所
- こめかみから目にかけて、ズキンズキンと心拍に合わせた痛み
増悪体勢
- 身体を動かし、頭の位置が変わると
- 痛みが増幅する
吐き気
- 吐き気、嘔吐、下痢などの症状も伴う
- 光、音、匂い、気圧の影響も受ける
痛みの周期
- 数時間から3日間頭痛が続く個人差はあるが、週に1回などの周期的な頭痛を繰り返す
2つの頭痛に対して、自分ではどのように対応したらいいのでしょうか?
次は2つの頭痛に対する予防法、対処法をチェックしましょう。
自宅でできる対処法
緊張性頭痛の予防・対処法
【予防法】
1)長時間同じ姿勢をとらない
同じ姿勢で長時間の作業をしないよう、こまめに休憩をとることがおすすめです。また、姿勢の乱れにも注意が必要です。
2)肩、首の血行アップ
朝起きてから、夜寝る前にゆっくりと筋肉を伸ばすストレッチをして、首や肩の筋肉の緊張をほぐします。
3)枕の高さを調整
高すぎる枕、柔らかい枕は首の負担になり、知らず知らずのうちに筋肉を緊張させることになります。自分に合った枕を選ぶことで予防ができます。
【対処法】
1)温めて、こりをほぐす
マッサージ、蒸しタオル、半身浴などで温めて、首、肩の筋肉のこりを取り、血行をよくしましょう。先にご紹介したストレッチも効果的です。
2)気分転換をする
頭痛が始まったら、心身にストレスを加えていることを中止し、例えばその場所から離れるなどして、早めに気分転換をしましょう。
片頭痛の予防・対処法
【予防法】
1)頭痛日と原因を管理する
頭痛が出た日の生活・周りの環境をチェックして、原因を特定します。例えば人ごみや睡眠不足、天気、疲れ具合など。該当する原因を避けることでリスクを減らせます。
2)規則正しく睡眠をとる
寝不足、寝過ぎ、疲労、空腹など体のストレスは片頭痛の引き金になります。また、週末の寝だめや二度寝は、空腹と寝過ぎが重なって片頭痛を重くするので要注意です。
3)頭痛の誘発食品を控える
亜硝酸塩は頭痛に関与しています。チョコレート、チーズ、ハム、ヨーグルト、赤ワインなど片頭痛を誘発するといわれる食品の摂り過ぎには注意しましょう。
【対処法】
1)温めず、冷やしましょう
冷たいタオルなどを頭に当てると、血管が収縮して痛みの軽減します。一方、入浴や運動などは血管を拡張させるので痛みが増すことになってしまいます。
2)静かな暗い場所で休む
頭痛の最中に体を動かすと痛みが増し、光や騒音でも痛みはさらに増してしまいます。できるだけ、静かな暗い場所で横になることかがおすすめです。
3)カフェインを適量摂取する
コーヒー、紅茶、日本茶などに含まれるカフェインは血管を収縮する作用があります。よって、痛みの早期に飲むと痛みが軽減。ただ、連日の過剰摂取は逆に頭痛を誘発するので注意してください。
いかがでしょうか?お仕事をされていると、なかなか対処が出来なかったり、予防も習慣が難しいですよね。では、自分の力だけでなく整体の力を借りるとどうなるのでしょうか?
頭痛は整骨院で治すことができる?
結論から言いますと、整骨院で頭痛の改善を目指すことができます。その理由を解説いたします。緊張型頭痛、片頭痛の共通点として血管や神経の不具合により、痛みや吐き気を誘発していることがあげられます。
その血管や神経の不具合は、骨格と筋肉の歪みが大きな影響を与えているのです。実際に頭痛を訴えて内科に行かれた方が、様々な検査を経た上で、肩こりが原因と診断された例も数多くあります。
肩こりの多くは、単なる疲労の蓄積だけでなく骨と筋肉の歪みからくるものが多いです。ここまで聞くと、さらに頭痛が出るのは仕方がない、治せないと思われませんでしたか?
もちろん薬を飲んだり、ストレッチや運動など、自力で頭痛を治すことは難しいです。ではどうやって治すのか…
それがまさに整体なのです。
以前の記事で説明しましたが、整体は骨と筋肉の歪みを数ミリ単位で整える治療です。実際に治療後の関節可動域が向上するのも、歪みが整い、それによって全身の緊張がほぐれるからです。では、具体的に骨と筋肉の歪みがどのように頭痛に直結しているのか、整体でどのように治るのかをそれぞれ詳しく解説します。
骨の歪み
血管と神経は樹木のように太い幹から枝分かれしています。その幹は背骨の真横を走っています。骨格の歪みがあると、その幹にストレスを与えてしまい、結果的に末端の枝まで栄養や酸素が十分に行き渡りにくくなります。
人間の頭は心臓よりも上部に存在し、重力に反して血液を送らなければなりません。その構造だけでも血液の供給が大変なのですが、骨に邪魔をされたら頭の血管に不具合が出てしまうのは当然です。
片頭痛の原因である血管の圧迫も、普段血液の流れが悪く、細くなった血管に何かの拍子で血液がどっと流れて血管が膨張してしまうことが大きな影響を与えています。
治療を受け始めたころは、血液循環が良くなることで、逆に気持ち悪さや倦怠感が出るケースもあります。しかしそれは好転反応といい、身体が良くなる上で必要な過程なのです。
広がった血管が習慣化すれば、急激に膨張するリスクを減らすことができます。ですので、初めは不安かもしれませんが継続して受けることをおすすめします。
骨格矯正では、首から背中、腰、骨盤を整えるので、頭に繋がる首の血液、神経の流れはもちろん、全身の循環も良くなります。それにより、身体の中の循環が改善され、効率的に頭に酸素や栄養が供給されるようになるのです。
筋肉の歪み
骨の歪みとメカニズムは似ているのですが、筋肉の歪みもまた血管と神経を圧迫します。特に筋肉には、隅々まで血液を送るために木の枝、いわゆる毛細血管が多数張り巡らされています。
そのため、筋肉が歪み硬くなると、その毛細血管を強く圧迫してしまいます。すると、血液が行き渡りにくくなった筋肉は更に硬くなり、より血管を圧迫してしまう悪循環へと陥ってしまうのです。その悪循環によって硬くなりすぎた筋肉は、頭蓋骨を圧迫し、頭が締め付けられるような頭痛を引き起こしてしまいます。
骨を整えることで、筋肉の長さが均等になり、筋肉にかかるストレスを軽減させてくれます。さらに筋肉矯正を加えることで、残った筋肉の張りを取り除き、より循環の向上をすることができます。また、心臓から上だけが頭痛の原因ではありません。
下半身、特に第二の心臓と言われるふくらはぎが硬くなり、機能しないと心臓に血液が帰ってこないので、頭に血液を送れなくなります。ふくらはぎを筋肉矯正することで、老廃物とともに血液が心臓に帰され、頭に十分な血液を送ることができるのです。
骨や筋肉を整え、直接アプローチするだけでなく間接的な部分が改善することにより得られる効果もあります。
自律神経を整える
また、整体には自律神経を整える効果もあります。自律神経が整うと、興奮とリラックスのバランス、メリハリがよくなります。
自律神経が乱れると…
- 夜の寝つきが悪い
- 夜中に目が覚めてしまう
- 睡眠時間は確保できているがスッキリ起きられない
- 日中眠たくなる
など、自律神経の乱れは身体の回復を妨げ、ストレス増幅にも繋がります。自律神経を整え、メリハリのある生活を送り、ストレス改善や疲労回復をすることで頭痛の治療に役立てることができます。
姿勢を整える
骨と筋肉を整えると、姿勢の改善に繋がります。姿勢が悪いと頭痛にどのような影響が出るのでしょうか?それは、ストレートネックによる頸の過緊張です。
最近はスマホ頸とも言われるほど、皆さんにリスクのある症状です。ストレートネックは、姿勢の垂直軸から頭が前に出た状況です。肩に例えると、5,6キロの荷物を前ならえの状態で持ち続けているのと同じです。
どうでしょうか?
すぐに肩の付け根がしんどくなりますよね?
首も同じで、頭が前に出れば出るほど支える負荷が上がり、筋肉を硬くさせてしまいます。さらに、首だけ前に出ている人は少なく、他の部位も歪んでいることが多いです。
それは人間はバランスを保つ習性があるからです。どういった部位かというと、頭が前に出ると背中を後ろに出して調節します。いわゆる猫背、円背です。そこから腰の丸み、もしくは反りに繋がったり、骨盤の不安定さを生んでしまいます。
整体は全身の骨と筋肉を整えるため、骨盤から首にかけてまっすぐな姿勢を保たせることができるのです。
内臓を整える
上記の「姿勢を整える」の続きにもなる項目です。内臓は骨によって保護されます。姿勢が乱れると、その骨が歪みます。すると同時に内臓も歪んでしまうのです。
内臓が歪み、正しく機能できないと身体の回復力が落ちてしまいます。効率よく身体を回復させるために、内臓環境にまで目を向けることで頭痛の予防も可能です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
頭痛には様々な種類や原因がありますが、大多数は血管と神経の不具合によるものです。血管と神経が不具合になるのは、骨と筋肉の歪みが原因となります。整体は骨と筋肉の歪みを整え、血管と神経の流れを改善することで頭痛を改善してくれます。
薬を使った対処療法を繰り返すと、じわじわご自身の身体を痛めつけてしまったり、薬に依存してしまうこともあります。
整体は人間が持つ復原力、自然治癒力を利用した治療です。治癒力が上がることであらゆる症状に対応することができます。そして、姿勢が変われば身体にかかる負担が減り、内臓の機能も向上するため、頭痛の予防にもなります。
我々と協力した整体で、根本治療をおすすめします。