変形性股関節症とは?症状や原因
2022.4.20 O脚・X脚 , 重要おすすめ記事 , 関節痛皆さんは『変形性股関節症』というワードを一度は聞いたことはありますか?
変形性股関節症とは読んで字の如く股関節が加齢や筋力低下などの原因で変形してしまう事により腰から足にかけて様々な症状、可動域制限がかかる状態のものを指します。
- 「靴下を履く時に股関節が動かしにくい」
- 「股関節の詰まりが気になる」
- 「歩く時の着地時に股関節に痛みが出る」
こういった症状がある方は変形性股関節症の可能性があります。今回はこの症状に対して詳しく解説していきます。興味のある方はぜひ最後まで読んで頂き、参考にしてみてください。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
目次
変形性股関節症とは?
では、「変形性股関節症」についてもう少し詳しく説明していきます。この症状を説明するにあたってまずは「股関節」のことを説明していきます。
股関節の構造から説明していきます。
股関節というのは骨盤と大腿骨(太ももの骨)を結ぶ球関節で、上半身では肩関節と似た構造をしています。 骨盤の外側にある寛骨臼(かんこつきゅう)というお皿のような深いくぼみがあり、大腿骨の頭の部分がそこにはまりこむことによって動く関節になります。
直立姿勢をとる人間では、左右の下肢が身体をささえる部位で、この関節が直立、歩行等に重要な関節となります。
そして股関節には骨と骨の衝撃を和らげるクッションの役割を果たす「軟骨」や関節を繋ぎ止めている「靭帯」などの軟部組織がたくさん存在します。
股関節が変形する原因はいくつかあります。
その多くはクッションの役割を担っている軟骨が度重なる”こすれ”により寛骨臼と大腿骨頭が変形したことによって起こる痛み、可動域制限、脚長差が生じていくものを「変形性股関節症」といいます。
変形性股関節症は進行度合いによっても症状が異なってきます。もし変形性股関節症の疑いがある方は、どのレベルの進行度合いに当てはまるのかもチェックしてみてくださいね。
変形性股関節症の原因
股関節は、寛骨臼という窪んだ受け皿に大腿骨頭という先端が丸くなっている骨がはまってできています。
その構造により上下左右など可動域がその他の関節と比較しても大きくなっています。動きによって股関節には負荷がかかりますが、正常な状態の股関節ではクッションの役割を担っている軟骨がある為大きな問題には繋がりません。
ですが昨今の日本は高齢化社会となったため、加齢と共に軟骨が擦れて骨が変形して辛い思いをされる方が増えています。
患者さんの多くを占めるのは中高年の女性と言われています。その他にも幼少期に股関節の病気を発病しその後遺症がある方や、股関節の発育障害がある方も変形性股関節症になりやすいといわれています。
しかし上記以外にも
- 体重の増加
- 筋力の低下
- 姿勢の悪さ
などの生活習慣にも原因があると考えられ、その要因があると股関節に通常よりも大きな負荷がかかり軟骨が減りやすくなると考えられます。
ではもう少し姿勢、筋力について紐解いていきましょう。
姿勢
基本の姿勢というのは立位(立ってる姿勢)です。その立位姿勢が悪かったり歪みが出ている状態ですと応用である「歩く」や「段差の昇り降り」は当然悪くなってしまいます。
ではどこに気をつけてきれいな姿勢を保てばいいのでしょうか?
その答えの基準は明確にあります。
体の側面に5つのポイントがありますのでそこに注目していただきます。
- 耳たぶ
- 肩峰(肩外側にあるの突出部分)
- 大転子(股関節の、大腿骨の外側にある出っ張り)
- 膝蓋骨後面(膝のお皿の後ろ)
- 外くるぶし約2~3cm前部
上記の5つのポイントが一直線になるように立つことが出来ると姿勢としてはかなりよくなります。皆さんも意識して立つようにしましょう。
筋力低下
そして自身の身体は骨と筋肉の2つで支えています。そのため筋力も股関節の負担を減らすためには重要な役目を担っていると言えます。
では、どこの筋力を鍛えればいいのでしょうか?
それは「腹筋(体幹)・臀部(おしり)・太ももの内側」です。
まず一つ一つ説明していきます。
●腹筋(体幹)
身体をメインで支えているのは腹筋です。腹筋の深層に位置する腹横筋と呼ばれるインナーマッスルが弱くなると、身体をうまく支えられず股関節への負荷が強まります。
●臀部(おしり)
臀部は立位姿勢の際に身体を支えるために働きます。それ以外にも歩行時に地面を蹴り身体を前に出す時にも働いてくれます。ここが弱くなってしまっても股関節への負荷が強くなります。特に歩行などに影響します。
●太ももの内側
太ももの内側は骨盤を安定させ、体幹、おしりを使いやすくサポートしてくれる役割もありますのでとても大切な筋肉です。そしてこの太ももの内側は弱い方がとても多いです。なので重点的に鍛えてみてもいいかもしれませんね。
最低でも上記の筋肉を鍛えることをおすすめ致します。
変形性股関節症の症状
変形性股関節症の主な症状は関節の痛みと機能障害です。
股関節の隙間がわずかに狭くなる初期症状では股関節に立ち上がったとき、歩き始めのときに痛みが出る場合があります。その時の痛みが出る箇所にもそれぞれあり、おしり、太もも、膝に痛み、こわばりが出る場合もあります。
そして軟骨の変性が進行すると上記の痛みが強くなる危険性があります。そして何もしていない状態でも常時痛(常に痛む)や夜間痛(夜寝ていても痛む)がある場合があります。
一方では日常生活での靴下を履く動作、足の爪を切る姿勢、しゃがむ動作など股関節を深く曲げる時につまる感覚が生じたり、長時間の立っている姿勢、歩行が辛くなる場合もあります。それ以外にも階段の昇り降りなど段差がある場面では手すりが必要になります。
変形性股関節症の治療法
早期の場合には手術を行わない保存療法が有効です。股関節への負荷を出来るだけ減らしていくことに重点を置いていきましょう。
その方法とは…
- 姿勢改善
- 筋力アップ
- 体重を減らす
上記に関しては生活習慣が関係してきますのでご自身の生活を一度見直してみるのもいい機会になるかもしれませんね。これらの保存療法でも改善せず、変性が進行した場合には手術を視野に入れなければなりません。
初期の場合だと自身の骨を生かして行う「骨切術」。変性が進んでいる場合「人工股関節手術」の適応になる可能性があります。
小林整骨院グループでできること
ここからは、小林整骨院ではどのように痛みなどにアプローチ、施術をしていくかを解説していきます。
小林整骨院グループに所属しているスタッフは国家資格を取得していますのでそれらのお悩みにもしっかり対応ができます。
当院では、骨格矯正をメインに行っています。骨盤、背骨の歪みは日常の姿勢や癖、習慣が原因によって生じてきます。その歪みが股関節への負荷を強くすることも考えられます。
骨格矯正では股関節の歪みはもちろん全身の歪みも整えていきますので姿勢の改善にも繋がります。その結果、股関節にかかっていた負荷も軽減され、症状の改善も期待されます。さらに、筋肉のかたさ、歪みに対してもアプローチをしていくことにより股関節周りの可動域を増やし股関節への不可を減らしていきます。
日常生活での悪い姿勢などで背骨、骨盤が歪んでいるという事はその周りの筋肉にも負担がかかっています。その場合周りの筋肉はかたくなり関節の動きが悪くなり痛みが生じます。
よって、固まっていた筋肉を筋肉矯正でほぐし、関節可動域や血流循環を改善していきます。そして、関節を動かすためのセルフストレッチやトレーニングなども行っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
変形性股関節症のメカニズム、原因、対処法をお伝えしてきました。お伝えした内容の中にはご自身で出来る対処法などもありますので是非実践してみてくださいね。
今回のコラムを読んで下さった方の中には上記以外のお悩みをお持ちの方もいるかもしれません。
- 「どうやって姿勢を改善すればいいの?」
- 「筋力トレーニングって難しいのでは?」
- 「ダイエットって専門的な知識がないと怖い。」
その様なお悩みがある方は是非一度、小林整骨院グループにご相談下さいませ。
「変形性股関節症」以外のお身体のお悩み、質問がある方も一度お近くの小林整骨院に足を運んでいただき、お気軽にご相談ください。