リンパマッサージにはどんな効果が期待できる?セルフケアの方法も紹介
2024.2.21 冷え性 , 美容 , 肩こり , 腰痛・ぎっくり腰 , 足・足の裏の痛み , 重要おすすめ記事 , 首周りの痛みリンパマッサージという言葉はよく聞くけれど、自分の体にどのような効果があるのかよくわからないという方は多いのではないでしょうか。今回は、リンパマッサージの基本情報と期待できる効果、自分でできるリンパマッサージの方法をご紹介します。
目次
リンパとは?
リンパとは、一般的に全身を巡るリンパ管、そしてその中を流れているリンパ液を指します。リンパ液には、体の老廃物の回収・排出や異物をブロックする働きなどがあり、老廃物や異物を含んだリンパ液はリンパ節でろ過された後に体外に排出されます。
しかし、血液にとっての心臓のようなポンプ機能がリンパには備わっていません。そのため、リンパの流れが滞ってしまうと体のさまざまなところに冷えやむくみなどの症状が生じてしまいます。
リンパマッサージによって期待できる効果
リンパマッサージを受けることで、主に以下のような効果が期待できます。
- むくみの緩和
- 体の凝りの緩和
- ダイエットのサポート
- 肌を明るく導く
- 免疫力アップのサポート
- リラックス効果
- 冷え性の緩和
まず、リンパマッサージで得られる代表的な効果が、むくみや冷えの解消です。むくみは、リンパの排泄機能の低下によって体に余分な水分や老廃物がたまることで発生します。リンパマッサージをすることでリンパの流れを改善すれば、たまった水分と老廃物がスムーズに排出しやすくなり、血行も促進されるので、冷えやむくみ解消につながるのです。
同様に、肩こりなどの体のさまざまな部位の凝りも老廃物の蓄積が原因といわれるため、リンパマッサージで老廃物を排出することで解消が期待できます。また、リンパの流れが促進されるとリンパ液に含まれている免疫細胞が全身に行き渡りやすくなるので、リンパマッサージは免疫力アップのサポートにも効果的といえるでしょう。
リンパの流れが良くなると、新陳代謝や基礎代謝が向上するといわれます。これらの効果によって、ダイエットのサポートや肌のくすみ改善につながることも、リンパマッサージに期待できる効果です。
リンパマッサージは適度に体を刺激するので血流改善が期待できますが、副交感神経も刺激できるので、リラックス効果も期待できます。マッサージオイルを使ってのリンパマッサージなら、オイルの香りもリラックス効果をプラスしてくれるでしょう。
自分でできるリンパマッサージのやり方
リンパマッサージは、ある程度自分でも実践できます。正しい方法で行えば、リンパマッサージで期待できる効果を得られるので、自宅でリラックスした状態で試してみましょう。
首・肩のマッサージ
首から肩のリンパマッサージをすると、肩こり解消が期待できます。次の手順でマッサージを行いましょう。
- 自然な呼吸をしながら首と肩に両手を乗せ、耳の後ろから肩にかけて滑らすようにゆっくりとなでる
- 片方の手のひらで頭を掴んで横に倒し、気持ち良いと感じるところで止めて1分ほどキープする。左右同じように行う
- 両手をデコルテの中心に置き、脇へ向かってやさしく手のひらを左右に滑らせてから、両手を握りこぶしにして外側にくるくると円を描くようにほす
- 握りこぶしで首の骨を挟むような位置で頭の付け根から肩まで円を描くようにマッサージし、最後に、最初と同様に手のひらで耳の後ろから肩まで滑らせる
二の腕のマッサージ
二の腕の上腕三頭筋は日常生活で筋肉量を増やすことが難しいため、筋肉量の低下によってリンパの流れが悪くなり、老廃物がたまりやすい部位です。二の腕を太くするセルライトの原因となってしまいます。そのため、二の腕をスッキリとさせるためにもリンパマッサージがおすすめです。
- 脇の下を5秒ほど強めに押してから、腕の内側と両側それぞれ、手首から脇へ向かって一方向にリンパを流すようにマッサージする
- 片方の手を伸ばし、もう片方の手で手首を掴んで5秒ほど圧迫し、手首から脇へ向かって同じように押し上げるように移動させ、圧迫するようにマッサージする
- 脇までマッサージしたら、腕を上方向に伸ばして腕の内側を脇に向かって再度やさしく5回ほど刺激する。左右同じように行う
ふくらはぎのマッサージ
ふくらはぎをマッサージする際は、足の指から始めます。
- 手の指を足の指に挟んでから外側と内側に3回ずつ回し、血流を良くする
- 膝の裏にある膝窩リンパ節をやさしくほぐしてから、両手で片方のふくらはぎを掴んで左右に揺らすようにもみほぐす
- 足首の部分を両手で包み、膝窩リンパ節までリンパをほぐすイメージで5~6回やさしくさする、もう片方のふくらはぎでも行う
お腹のマッサージ
お腹のリンパマッサージは、リンパの滞りによってぽっこりと出た下腹の引き締めや便秘、下半身のむくみに効果が期待できます。
- 脇腹からおへそに向かってやさしくマッサージする
- おへその周囲を左回りで「の」の字を書くようにさする
- 下腹部が気になるときは、両脇腹から反対側へ大きく10回ずつさするように刺激する
- 脇腹から鼠径部にリンパを流すようにさする
まとめ
リンパの流れが滞ると、体のさまざまな不調の原因となります。マッサージを行えば、自分でもある程度の解消は期待できますが、どうしても肩が凝る、痛みがある場合は、専門家のマッサージを受けるのも一つの方法です。 今回ご紹介したリンパマッサージを日常生活に取り入れて日課にすれば、肩こりやむくみなどの効果改善が期待できるでしょう。