肉離れを早く治すコツや症状・治療法について

2023.3.14 スポーツ障害 , 手・腕の痛み , 足・足の裏の痛み , 重要おすすめ記事

スポーツをしているときや日常生活で、ブチッという音とともに激痛が走ったのであれば、それは肉離れかもしれません。「後遺症は残るのかな?」「放置したら治らないのでは……」と心配に思う人もいるかもしれません。

特にスポーツをしている最中には起こりやすいケガで、もし肉離れを起こしたら、正しい治療が必要です。

そこで今回は肉離れの症状や治療法、早く治すコツや治すためにしてはいけないことなどを解説します。誰にでも起こりうるケガですので、正しい治療法を知っておきましょう。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

目次

  1. 肉離れとは?
  2. 肉離れの症状
  3. 肉離れになった場合はまず応急処置をしよう
  4. 肉離れの治療法
  5. 肉離れを早く治すコツ
  6. 肉離れをしたときに避けたほうがよいこと
  7. 再び肉離れを起こさないために
  8. 小林整骨院で出来ること
  9. まとめ

肉離れとは?

肉離れは別名・筋挫傷とも呼ばれる筋肉のケガです。筋肉が裂けたり破れたりしてしまう筋断裂の一種で、一般的には束になった筋繊維の一部断裂が肉離れです。

肉離れは瞬発的な動きをしたときに起きるケガで、ダッシュやジャンプ、激しい動きからのストップなどで起きやすいといわれています。ただし肉離れは疲労の蓄積や加齢が原因で起こりやすいです。そのため、日常生活でも瞬発的な動きをしたときに肉離れを起こしてしまう可能性があります。

肉離れをしやすい箇所は太ももとふくらはぎ

肉離れは筋肉の一部断裂のため、筋肉がある箇所ならどこでも起きる可能性がありますが特に肉離れしやすいのは太もも裏や内ももの内側、ふくらはぎです。上半身で起きるケースより、下半身で起きるケースのほうが多いといわれているため、しっかりふくらはぎのマッサージをしましょう。

肉離れの症状

肉離れを起こしたときは、ブチッという筋肉が断裂した音とともに激しい痛みに襲われます。音が聞こえないケースも多いですが、肉離れになると、それ以上その箇所を動かすことができません。下半身に肉離れが起きた場合はうまく歩くことが難しいこともあるでしょう。

人によっては腫れや内出血をともなったり、肉離れした部分にくぼみができたりすることもありますが、見た目にはまったく変化がないこともあります。

ただし肉離れが軽度の場合は違和感があるものの、強い痛みを感じなかったり、自覚症状がなかったりするケースもあります。

肉離れになった場合はまず応急処置をしよう

肉離れになってしまったら、まずRICE処置といわれる応急処置を行いましょう。


RICE処置はRest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(患部を心臓より上に上げる)の頭文字からきています。肉離れになってしまったら、無理に動かないようにしてください。アイシングしたらテーピングなどで圧迫固定しましょう。患部は心臓よりも高い位置に上げて腫れや悪化を防いでください。

冷やしすぎや圧迫のしすぎは血流が遮断されることもあるため、力の加減には気をつけてください。

肉離れの治療法

テーピングの種類

肉離れになってしまった場合は、整形外科や整骨院で治療を受けましょう。症状に合わせて、以下のような治療法を受けるケースがあります。

  • 電気治療
  • 固定具による治療
  • ツボ押し治療
  • テーピング
  • 筋膜リリース
  • 超音波治療

痛みがひどい場合は鎮痛剤や塗り薬が処方されることもあります。市販の鎮静剤や塗り薬などで応急処置をした場合も、できるだけ早く整形外科や整骨院などで診てもらうのがおすすめです。悪化を防ぐためにも、自己判断で自然治癒を目指すのはやめておいたほうがよいでしょう。

肉離れを早く治すコツ

肉離れになってしまうと、日々の生活にもさまざまな支障が生じます。肉離れで断裂した筋繊維を修復させるためにも必要な栄養をしっかり摂りましょう。

筋肉を回復させるために必要な良質なタンパク質をしっかり摂るのがおすすめです。鶏肉・豚肉・牛肉などの肉類や魚、豆腐や納豆などの大豆製品をしっかり食べてください。

代謝を促す作用があるビタミンB6も、肉離れを治すために意識して摂りたい栄養素です。ビタミンB6は、まぐろの赤身、牛レバー、鶏ささみ、鶏むね肉、鮭、バナナなどに多く含まれています。

食事だけでタンパク質やビタミンB6がしっかり摂れないなら、プロテインやサプリメントを取り入れるのもおすすめです。プロテインは効率的にタンパク質を摂取できます。プロテインやサプリメントはあくまでも補助食品のため、基本的には食事でタンパク質やビタミンB6を摂取できるよう工夫しましょう。

肉離れをしたときに避けたほうがよいこと

肉離れを起こしたときは、いくつか避けたほうがよいことがあります。「痛みが軽いから」と普段どおり生活すると、かえって治るまでに時間がかかってしまうこともあるため注意しましょう。

以下で肉離れをしたときに避けたほうがよいことを紹介します。

入浴

肉離れを起こした箇所は炎症している状態です。その状態で入浴してしまうと、血行が促進されて炎症が悪化してしまう可能性があります。痛みや違和感がある間は、入浴を避けてシャワーだけで済ませるようにしましょう。

飲酒

お酒を飲むと血行がよくなってしまい、炎症が悪化したり内出血がひどくなってしまったりします。内出血がひどくなると、筋繊維の中に血の塊ができて重症化してしまうかもしれません。

また、肉離れは水分不足の状態で起こりやすくなるといわれています。お酒を飲むと体が脱水を起こしてしまうため、肉離れをしているときにお酒を飲むと痛みが強くなってしまう可能性もあります。肉離れが治るまでは飲酒を控えましょう。

温湿布を使う

温湿布は血行を促進してしまうため、炎症を悪化させたり、内出血量が増えてしまったりする可能性があります。患部を温めることで一時的に楽になったように感じることもあるかもしれませんが、温湿布は使わないようにしましょう。

 

自己判断で無理に動く

肉離れを起こした際、痛みを感じなくなったからといって自己判断で無理に動かないようにしてください。自己判断で運動を再開してしまうと、せっかく修復しかかっていた筋肉が再び断裂してしまい、完治するまでさらに時間がかかってしまう可能性もあります。

治療の一環としてリハビリやストレッチを行いますが、これも自己判断を避けて整形外科や整骨院での指示を仰ぎましょう。

再び肉離れを起こさないために

肉離れになってしまうと、完治まで思うように動くことができません。再び肉離れを起こさないために、完治してからも運動前後はストレッチをする習慣をつけましょう。ストレッチをして柔軟性をつけておくと、肉離れ予防になります。運動前にストレッチをしている人でも、クールダウンのストレッチはおざなりになりやすいので気を付けましょう。

また水分不足も肉離れを起こしやすくなる原因です。水分が不足していると、筋肉が硬くなってしまいます。とくに運動する際はしっかり水分を摂るようにしてください。

小林整骨院で出来ること

小林整骨院では肉離れに対してはこのような治療を行っております。痛めてすぐの場合と、リハビリと分けて治療します。

痛めてすぐの場合

鍼治療

炎症が強く起こるので、患部や関連する筋肉やツボに鍼をうち、炎症を抑え筋肉の緊張を緩和させます。肉離れを起こした直後はとても痛みが強く、動かすことも困難になるケースもありますので、痛めてすぐの鍼治療はとても効果的です。

骨盤矯正

肉離れは筋肉が強く引っ張られて起きるので、骨盤の歪みや捻じれがあると、筋肉が引っ張られて肉離れが悪化したり、治りがおそくなることもあります。
また、痛めた直後は幹部を直接治療することが難しいので、関節的に患部へかかるストレスを軽減させるようにします。

また、骨盤矯正は全身の血液の循環を良くする効果があります。血液が栄養や酸素を運んでくれるので、肉離れの早期治癒にも繋がります。

リハビリの場合

肉離れは再発しやすいので、リハビリはとても大事になります。再発を予防するために、小林整骨院ではこのような治療をおこないます。

ストレッチ

断裂した筋繊維が元通りになっても、筋肉の固さが残ります。固い状態のまま生活したりスポーツすると、再発しやすくなります。ストレッチをすることで、筋肉の柔軟性を高め、再発を予防します。

筋出力向上トレーニング

怪我の期間は筋肉をあまり使わないので、筋力が一気に低下してしまいます。また、使わない分、身体がその筋肉をうまく使えなくなってしまうケースもあります。再発のリスクを高めたり、他の筋肉に負荷がかかってしまい、違う怪我のリスクも上がってしまいます。

筋力&筋出力をアップさせるオリジナルのトレーニングをすることで、怪我の再予防と、他の筋肉にストレスを感じさせないようにします。

【まとめ】

肉離れを起こしたら応急処置と正しい治療を

筋肉のケガである肉離れは誰にでも起こり得ます。とくにスポーツをしている人は起こりやすいケガなので、万が一肉離れになってしまったら応急処置と整形外科や整骨院での正しい治療を受けましょう。

早く肉離れを治すためには、必要な栄養をしっかり摂り、入浴や飲酒などを控えるよう心がけてください。「早く動きたい」「痛みがないから大丈夫」と自己判断で無理に動いてしまうと、肉離れが悪化してしまいますので気をつけましょう。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com