外脛骨の原因と治し方を解説!有痛性外脛骨と無痛性外脛骨の違いは?
2019.7.31 スポーツ障害 , 足・足の裏の痛み , 重要おすすめ記事 , 関節痛こんにちは!(*´∀`)♪
突然ですがみなさんは、運動やスポーツもしくは部活動などをしているときに足首の下の骨に痛みが走ったことはありませんか?
始めは少し痛みがある程度だったのに時間が経つにつれて痛みが増してきた、、、なんてことも(T ^ T)
今回は5人に1人の割合で見られる有痛性外脛骨についてお話していこうとおもいます。
目次
1.外脛骨とは?
そもそも、外脛骨とはどのようなものかご存知ですか?
あまり聞き慣れない名前だとおもいますが、足関節の内くるぶしの前下方にある小さい骨(先天的にある余分な骨)で、10—20%程度の頻度で存在します。
この骨があっても通常は問題になることは少ないのですが、捻挫やスポーツによる使い過ぎなどで症状を出すことがあります。またシューズによる圧迫などでも症状をひき起こすこともあります。この外脛骨に痛みを生じた場合に有痛性外脛骨といいます。またこの疾患はスポーツ活動性が高くなる思春期に好発することが特徴です。運動を繰り返しているうちに痛みが強くなることが多いですが、捻挫(ねんざ)などの外傷がきっかけとなって発生することもあります。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
2.有痛性外脛骨と無痛性外脛骨の違い
この記事を書いている僕にも外脛骨があります。(^^)
この内くるぶしと同じくらい出ている骨これが外脛骨です。しかし痛みは全くありません!実は痛みの出る原因はいくつかあります。
1つめは足の筋肉の硬さです。
外脛骨に付いている後脛骨筋という筋肉があります。この筋肉の柔軟性が疲労や筋肉の柔軟性の低下により硬くなり、骨が引っ張られて痛みが生じます。
2つめは履いている靴です。
筋肉は柔らかいのに痛みが出るのは履いている靴に原因があることがあります。もともと無痛性の外脛骨だったものが、サイズの合わない靴を履くことにより出っ張っている外脛骨と靴が擦れて炎症が起き痛みが出ます。
他にも様々な理由がありますが、主な原因はこの2つです。
では、なぜ痛みの出る人とそうでない人がいるのでしょうか?(・・?)
その秘密は足のアーチに関係があります。
アーチとは人間の足だけにあるお椀を伏せたような独特の土踏まずの構造です。人間は成長するにしたがい、個人差はあるものの3~4歳ごろから足にアーチが出現します。足には3つのアーチがあります。
1つ目は、内側の縦アーチです。足の内側縦方向の1番大きなアーチで、一般的に「土踏まず」と言われる部分です。
2つ目が、外側の縦アーチです。足の外側の縦方向のアーチで外見上はわかりにくく内側縦アーチと比べると小さいですがしっかりと体を支えてくれています。
3つ目が、横アーチです。指の付け根より少し手前のあたりに存在する横方向のアーチです。
特に有痛性外脛骨に関係するのが内側の縦アーチで踵骨(しょうこつ)-距骨(きょこつ)-舟状骨(しゅうじょうこつ)-内側楔状骨(ないそくきつじょうこつ)-第1中
足骨からなるものです。
この内側の縦アーチが下がり先ほど述べた後脛骨筋がさらに引き伸ばされ痛みが出ることがあります。
つまり、痛みが出るか出ないかの違いは内側の縦アーチが下がっているか(扁平足ぎみか)どうかによってかわってくるのです!(=´∀`)人(´∀`=)
3.治療方法
ではどのようにすれば痛みが軽減、もしくは無くなるのでしょうか?(・・?)
治療方法は大きく分けて2つあります。保存的療法と観血的療法(手術的療法)です。症状を繰り返すものでも15〜17歳の骨の成長が停止する頃には自然治癒することが多いので、基本的には保存療法を行います。
保存的療法の具体的な治療方は発生時初期には運動制限や安静(外固定併用)を行います。症状が継続する場合にはステロイド剤を局所注射を行なったり、外脛骨部分への刺激を軽減する目的で足底板をしようしたりします。
足底板というのはインソールのことで、中でも僕がおすすめしているのが「BALANCE工房」という会社の『B-TR(びーとれ)』という商品です。
この足底板(インソール)はほかのインソールとは違い、人が本来もつ3つのアーチを自然に作ってくれるというものです!( *`ω´)
通常のインソールはフィット感を重視した足の裏側の隙間をサポートするようなものが多くインソールをつけているときはしっかりアーチが作られますが、その分自分の筋肉でアーチを作っていないので筋肉が衰えます。インソールをつけているあいだはいいのですが、インソールをつけていない靴や裸足の時は扁平足になってしまう恐れがあります。
ですが、この『B-TR』は足裏の踵、拇趾球(親指の付け根)、小趾球(小指の付け根)の3点を高くすることにより、姿勢保持力を高め、アーチの上下運動を促進させます。
そのそとにより、先ほど述べたアーチが自然に作られ外脛骨も和らぎます。
さらにアーチには3つのの機能があります。
- 衝撃吸収(姿勢保持)
- バネ効果(推進力)
- 循環促進効果(第2の心臓)
3つの機能は足部が活性することで高められます。
扁平足も改善されてそのほかの素晴らしい効果が得られるとしたらこんなに嬉しいことはないですよね(^^)そしてもう1つの治療方法は手術的療法です。
再発を繰り返している場合やもしくは早く治したい場合に行います。骨接合術(外脛骨を舟状骨につなぐ手術)、骨片摘出(外脛骨を取り除く手術)などがあります。手術的療法は治るスピードが早いですが、手術となってくるからには当然リスクもありますのでもし手術をする際は慎重に考えることをお勧めします。
最後に
有痛性外脛骨についてわかっていただけましたか?
足首の下のあたりの痛みが出ていたら有痛性外脛骨の可能性があるので気になった方は一度、病院や整骨院で見てもらってください!(^^)
「足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である。」
“The human foot is a masterpiece of engineering and a work of art”
――レオナルド・ダヴィンチ
皆さんも足を大切にしてより良い生活を送ってください!
最後までお読みいただきありがとうございました。