肩の痛みの原因はスポーツ障害?肩のスポーツの障害の原因と種類を解説
2022.5.31 スポーツ活法 , スポーツ障害 , 四十肩・五十肩 , 歪み矯正 , 重要おすすめ記事肩が痛い!
皆さんは肩を痛めたことはありますか?
肩の痛みは小さなお子様から年配の方まで、幅広い年代の方々が経験する症状です。今回は、日常生活からスポーツにおいてまでの肩の痛みに対して解説と、近年増加しているスポーツ障害についてまとめていきます。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
目次
肩の痛みを引き起こす主な原因
筋肉的原因
原因の一つが筋肉的な問題です。筋肉は使うことにより負荷がかかり硬くなります。硬くなることによって、伸び縮みの際に痛みが発生してしまいます。その原因として考えられるのが筋力低下・オーバーユーズ・柔軟性不足です。
1つ目は筋力低下です。年齢とともに筋肉は衰えていきます。それによって筋肉の委縮、筋力の低下が起こり、動作時の負荷に耐えられなくなります。耐久力以上の負荷がかかった結果、痛みにつながります。また、肩を極度に使わない場合でも同じ現象が起こります。
2つ目のオーバーユーズに関しては、部活動などで運動をする学生に多く見られます。野球などの投球動作、テニスや卓球、水泳など、酷使することで症状がみられることもあります。
3つ目は柔軟性不足です。運動後などに筋肉を緩ませないと疲労が抜けず、収縮したままになり硬くなってしまいます 。
姿勢的原因
肩の痛みには姿勢も大きく関係してきます。姿勢が悪いということは骨格が歪んでいるということです。筋肉は主に骨に付着しています。付着先の骨の位置がズレていると、それに合わせ筋肉も引き伸ばされてしまいます。それによって筋肉自体の緊張による痛み、筋肉の下にある神経が圧迫された痛み、血管が圧迫されたことによる血液循環不良による痛みなどが引き起こされてしまいます。
また姿勢が悪いということは、正しくない位置に関節が存在するということです。
そうすると本来は存在しない位置にある筋肉や骨と接触し可動域が狭まり、無理に動かそうとすると痛みに繋がってしまいます。それにより関節や筋肉同士での連動も上手くいかなくなり痛みに繋がります。野球の投球動作などが代表的ですが、肩だけではなく腰や足なども使いボールを投げています。肩・腰・足で分散していた負荷が一か所に集中すると、負荷が大きくなり耐久力の上限を超えて痛みに繋がります。
ケガ的原因
スポーツで起こることが多いですが、日常生活でも起こります。外傷による肩の脱臼、脱臼時に伴う関節の損傷、打撲により関節が緩み起きる脱臼、転倒や落下、急激な外力が働くことによる筋腱の損傷などが挙げられます。
病気的原因
ガングリオンと呼ばれる良性の腫瘍が関節部にでき動作時に痛みを伴う場合や、リウマチなどの病気による関連痛が起こる可能性もあります。しかし、病気による関連痛は必ずしも起こるとは限らないので、必要以上に心配しない事や、医学的知識・技術をもった医療従事者による見極めが大切です。
肩のスポーツ障害の種類
リトルリーグ肩
小中学生など成長期の学生に多い投球障害です。痛みを我慢し投げ続けると成長線の所で骨がずれ、肩の変形を起こす場合もあります。
腱板損傷
肩のインナーマッスルの損傷です。野球、水泳、テニスなどで多く見られ、動作時痛、夜間痛、可動域制限などを起こすこともあります。
ベネット病変
投球動作の投げ終わり時に腕後面が引き伸ばされ、それが繰り返されることによって、肩関節の後方に棘のような骨、骨棘が形成されます。それにより筋肉の収縮時などに痛みが発生してしまいます。
SLAP損傷(肩関節窩上関節複合損傷)
投球・ラケット動作・剣道などオーバーヘッドモーションによって、肩関節にあるクッションが損傷してしまうこともあります。
陳旧性肩関節脱臼
肩の打撲によって肩鎖関節が緩み、放置されたことによる脱臼です。柔道やラグビーなどで多く見られ、骨棘が形成されると腕の動作でも痛みが発生します。
肩甲上神経症障害
肩甲骨の動きや、筋腱による障害です。ガングリオンが関節付近で形成されると、この神経を圧迫し筋萎縮や脱力を引き起こすこともあります。野球・バレー・テニス・水泳などで見られることが多いです。
肩の痛みに効果のあるトレーニング&ストレッチ法
肩の筋肉のうち、前・横・後と肩全体を覆うように付着しており、肩の外転(横からあげる)・屈曲(前からあげる)・伸展(後ろに伸ばす)と多くの作用を担う三角筋のトレーニング、ストレッチをご紹介します。
三角筋のトレーニング
・フロントレイズ
両手に1~2kg(ペットボトル1リットル~2リットル)ほどの重りをもち、足は肩幅くらいに開きます。この時、背中は曲げないように気をつけます。重りを身体の前に持っていき、手の幅は肩幅と同じくらいにして構えます。
肘は軽く曲げた状態で、腕を伸ばしたまま肩の高さまでまっすぐ持ち上げていきます。肩と同じくらいの高さまであげたら、ゆっくりと下していきます。この動作を15回1セットを目安に2~3セット頑張りましょう。
・サイドレイズ
両手に1~2kg(ペットボトル1リットル~2リットル)ほどの重りをもち、足は肩幅くらいに開きます。上半身は背中が丸まない様に気をつけながら、少し前傾姿勢にします。
肘を軽く曲げ、そのままゆっくり耳につけるよう横から肩を上に上げていきます。肩と同じくらいの高さになったら、2秒ほど停止させたのちゆっくりと戻していきます。この動作を15回1セットを目安に2~3セット頑張りましょう。
・リアレイズ
両手に1~2kg(ペットボトル1リットル~2リットル)ほどの重りをもち、足を肩幅に開いて立ちます。お尻を後ろに突き出し、上半身を45度程傾けます。
肘を伸ばしたまま肩を80度位まで挙げ、そのまま後ろに腕を引きます。この時に、肩甲骨は寄せずに、小指から引くイメージで行います。肩と同じくらいまで持ち上げ、ゆっくりと重りを下げていきます。この一連の動きを15回1セットを目安に2~3セット頑張りましょう。
三角筋のストレッチ
・振り子体操
立位にて痛い方の手にアイロンや500mlのペットボトルなどの重り(1kg前後)を持ち、反対側の手で壁やテーブルなどにつき支えにします。
前後・左右・円を描く運動をそれぞれ10往復1セットとして、痛みの出ない範囲内で行います。最初は無理せず行い、慣れてきたら徐々に回数を増やし負荷をあげます。
・後ろくみストレッチ
胸を張った状態で、手を体の後ろで組みます。その後、手を組みながら痛みの出ない範囲内にて前後に動かしていきます。これも10往復を1セットとして行い、慣れてきたら回数を増やして行っていきます。
・肩回し
体の前面にて肘を曲げて、手を肩の前に置きます。その後、輪を描くように肘を回していきます。前まわし、後ろまわしを10回ずつ1セットして行います。最初は輪を描く幅は小さめから行い、慣れてきたら輪を大きくしていきます。この時も、痛みの出ない範囲内の輪で行うのが注意点です。
小林整骨院で出来ること
ここまではご自宅で出来る対処法をご紹介してきました。しかし、自己対処法だけではなかなか改善しない方もいると思います。そこで、小林整骨院が行っている対処法もご紹介していきます。
骨格矯正
骨の歪み・姿勢の歪みによって引き起こされる筋緊張の緩和や、筋緊張によっておこる血液の循環不良、姿勢不良による可動域の制限を整えていきます。
筋肉矯正
過度の負荷や姿勢不良によって硬くなってしまった筋肉を、筋肉矯正という徒手療法にてほぐしていきます。筋肉の緊張が緩和されることで、血液循環や姿勢の改善にも繋がります。
ストレッチ
日常生活で同じ姿勢をとり続けたり、運動によって同じ動作をしていると柔軟性にも偏りが生じ筋肉の緊張、可動域の低下に繋がってしまいます。マンツーマンで行うストレッチによって、筋肉の柔軟性を上げていきます。筋肉の柔軟性が上がることによってケガの予防にも繋がります。
筋力トレーニング
二十歳を過ぎると少しずつですが筋力低下が起こります。筋力が低下してしまうと、血液循環不良による疲労度の増加、基礎代謝低下により太りやすくなる、筋肉によって臓器や骨を支えられなくなり動作時痛・安静時痛・動作困難など様々な症状に繋がってしまいます。身体の軸となる体幹をはじめ、様々な箇所を鍛え症状の改善を図ります。
まとめ
肩の痛みにもこのように様々な原因があり、なぜ痛くなってしまうのかが分かったと思います。三角筋をはじめ肩の痛みはスポーツ障害だけでなく日常動作によっても引き起こされてしまいます。同じ個所の痛みでも筋肉の緊張によるものなのか、姿勢的な問題なのか、筋肉の強度によるものなのか様々な原因が考えられます。自己対処でどうにかならない場合や、早期の改善を望む方は是非、お近くの小林整骨院までお越しください。
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