脱臼の治し方を解説!亜脱臼の違い・症状・後遺症についても紹介

2021.7.14 スポーツ活法 , 重要おすすめ記事 , 関節痛
肩の痛み

そもそも脱臼とはなんなのでしょうか?
脱臼をされた方は詳しく理解されていると思いますが、病院でドクターから、

「脱臼していたのかもね」

「軽い脱臼のようなものです」

と言われたことがある方もいるのではないでしょうか?最近、私たち小林整骨院へ足を運んでいただいた患者様から先述のような言葉をお聞きしました。

では脱臼とは何なのか?というところから解説させていただきます。

小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。

■目次

脱臼の程度による分類

脱臼には大きく分けて、2つの分類があり

  • 完全脱臼
  • 不全脱臼(亜脱臼)

この2つに分類されます。

「完全脱臼」とは、関節の位置が完全に離れてしまった状態で、脱臼した関節は自分の力で動かすことは困難になります。

「不全脱臼」とは、関節の位置が部分的にズレ、断続的に痛みは出るものの、自分の力で動かすことが可能なこともあります。

よく、ご自身で「肩を外せる」と言われる方がいらっしゃいますが、ほとんどの方は「完全脱臼」でも「不全脱臼」でもなく、関節がゆるく、関節の間が少し他の人よりも開きやすい状態で止まっている方がほとんどです。

また、「不全脱臼」の代表例で言うと、顎関節(あごの関節)が挙げられます。女性などに多いですが、大きく口を開けると「ボコっ」っと言って、あごの骨が大きくズレる人がいらっしゃいますよね

これには痛みを伴う人もいれば、何もなく、戻せる人もいらっしゃいます。あごの周りの筋肉は強く頑丈なので、亜脱臼をした状態でも元に戻ることがほとんどで、完全脱臼に移行することは少ないですが、大きな力が加わったり、大きなあくびをしただけで完全脱臼してしまう方も稀にいらっしゃいます。

脱臼の性状による分類

先ほど述べさせていただいた、「完全脱臼」「不全脱臼」は脱臼の程度による分類でしたが、脱臼の性状による分類をご紹介します。

  • 外傷性脱臼 … 外からの強い力が加わることによって引き起こされる、ごく一般的な脱臼
  • 病的脱臼 … 関節に基礎的疾患をお持ちの方が病的変化で脱臼をすること
  • 麻痺性脱臼 … 片麻痺を持たれている方などの弛緩性麻痺により、関節を固定する筋肉が緩み、脱臼をすること
  • 拡張性脱臼 … 股関節結核などで起こる炎症によって関節包に滲出物が貯まり、拡張することによっておこる脱臼のこと
  • 破壊性脱臼 … 関節リウマチなどで起こる関節包や関節体の破壊により脱臼すること

これらが正確な性状分類です。

脱臼の頻度と機序による分類

また、同じ部位の脱臼を繰り返してしまう場合や、意図的に脱臼を起こす分類として、

脱臼の頻度と機序による分類が挙げられ、

  • 反復性脱臼 … 外傷性脱臼に続発し、軽度の外力や、自身の筋力によって繰りかえし脱臼を起こすもの
  • 習慣性脱臼 … 明らか外傷がなく、完結の形成不全などが原因で起こり、軽微な動機で続発してう脱臼のこと
  • 随意性脱臼 … 本人の意思(自家筋力)で脱臼を起こすこと

これらの分類があります。

脱臼の症状

先述したとおり、「不全脱臼」は気付かずに生活されている方も中にはいらっしゃいます。

しかし、「完全脱臼」はそう言うわけにはいきません。

関節がはずれている状態ですので、ご自身でその関節を動かすことはもちろん不可能です。また、脱臼が続いている間は継続して圧迫感のあるような痛みが出ている状態になることが多く、触られると痛い(圧痛)、動かすと痛い(運動痛)、周りを動かすことで響いてくる痛み(介達痛)などがみられます。

また、固有の症状として、弾発性固定という症状があり、ある程度は動かすことができるが、力を緩めると元の位置へ戻ってしまうという現象が見られます。

しかし、関節の位置が正常に戻ると、その痛みや症状は消失することがほとんどです。

脱臼の後遺症

「後遺症」という言葉でまとめてしまうのは良くないかもしれませんが、脱臼後に起こりやすい症状をここではお伝えしていきます。

  • 整復がきちんとできていない場合などに起こるシビレ
  • 脱臼が習慣化してしまう
  • 一定期間の固定により、筋肉量が落ち、関節の可動域が狭くなる
  • 一定期間の固定により、関節が硬くなる

など、ほかにも挙げられる症状があるかもしれませんが、これらが多く聞かれる症状になります。しかし、これらは対策をすることで防ぐことができます!では、どういう対策をするべきなのか?

後遺症にならないために

脱臼してしまうということは、不意に起こってしまうことなので、予期しきれない部分ではありますが、なってしまったあと、どのような対処・対策を取ってあげるべきなのか?

脱臼かな?と思ったらまずは病院へ

ケガをしてしまい、少しでも不安であれば一度、整形外科医に診てもらいましょう!接骨・整骨院では応急処置はできますが、継続した施術は医師の同意が必要になります。

また、脱臼は骨折を伴っていることも多く、適切な処置が必要になります。程度が重くなれば、接骨・整骨院では処置できない場合もあるので、まずは整形外科医へ行きましょう。

【ここからが大切です!】

脱臼や骨折をした際、固定期間というものがあり、負傷部位を回復させるため、同じ肢位で何週間も過ごすことになります。

その固定が終わったあと、リハビリをきっちりせずに「なんとなく」で終わらせてしまうとその後、先ほど述べた後遺症といった症状が出てしまう可能性が高くなります。

接骨・整骨院で行うリハビリのような、施術のことを「後療法(こうりょうほう)」といいます。

後療法を行うケースは以下の通りです。

  • 固定していた部分の筋肉が弱くなっている
  • 固定していた関節が拘縮している
  • 固定していた周りの組織も弱くなっている

そして、以下の3つの必要性を満たすことで、脱臼の後もお体に支障をきたすことなく生活を送っていただくことができます。

  • 筋肉を元の状態に戻してあげる必要性
  • 関節可動域を正常に戻す必要性
  • 周囲の組織を活性化させ、悪い箇所の治癒力を高める必要性

小林整骨院での施術

では、その「後療法」ではどんな施術をするのか?

小林整骨院グループでは、

  • 骨格矯正 …  レントゲンではわからないほんの少しのズレを整えることで体の血流量や回復力、関節可動域に変化を出します。
  • 筋肉矯正 … 固定期間中に固まってしまった筋肉をほぐすことで、動きの制限や力の入りにくさを改善します。
  • トレーニング … 固定期間中に弱くなってしまった筋肉(筋出力が落ちてしまった筋肉)に対し、適切なトレーニングを行うことで体に負担をかけることなく、早期にケガ以前のお体を取り戻していただけます。 

このような施術をメインに行い、患者様の早期回復を目指しております。

脱臼といってもたくさんの症状や分類がありますので、後遺症や続発症といった症状を出さないためにも、疑わしい症状は放置することなく、きっちりと処置を施し、後療も丁寧に行っていくことで、不安のないお身体づくりができます。

少しでもお悩みのある方は一度、小林整骨院グループに相談してみてください。

監修者:小林英健院長
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長 株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に48店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超えています。「小林式矯正法 (旧名:スポーツ活法)」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。KMC小林整骨院グループ オフィシャルサイト(https://www.seikotsuin-kobayashi.com