クライミング・ボルタリングで手首を痛みやTFCC損傷の対処法を解説
2020.7.1 スポーツ活法 , スポーツ障害 , 手・腕の痛み , 重要おすすめ記事目次
クライミングやボルダリングで起きやすい症状
クライミングやボルダリングは登るために、手首や指を重点的に使うスポーツです。しかし手首や指はあまり鍛えられていない部位のため、負担がかかりやすくなります。そのため以下のような症状が起こりやすいといわれています。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
手首が痛い
手首は27個の骨と指を伸ばすための6本の腱、そしてその腱を守る腱鞘など、多くの筋肉や骨が集まっている場所です。
クライミングやボルダリングによって、手や手首を酷使しすぎてしまうと手首に余裕がなくなくなります。それによって骨と筋肉がぶつかり合い、摩擦が起こりやすくなり手首に痛みが生じます。
整骨院では、痛みがある急性期にはアイシングなどのRICE処置、痛みを抑える施術を行います。
痛みが長引く
手首や指は痛みが一度治まっても、根本的な原因が解消されないまま自己流のケアをしていると痛みが長引いてしまうことがあります。
痛みが長引くということは手首、指など部分的なものだけではなく背中、肩、腕、手の先までと全体の疲労が問題と考えられます。
そのため長期的に疲労を減らす取り組みが必要になります。セルフケアが難しい背中や肩のケアと同時にその時に必要な最適なセルフケアの両方が必要になります。
整骨院では、このようなセルフケアでは難しい場所のケアや一人一人の体の状態に合った施術を行い、長引く痛みを解消するようサポートします。
手の痛みが悪化している
手の痛みが長引き慢性化すると痛みが悪化してしまう場合があります。手首や指は常に使う部分でもあるため繰り返しかかる負荷によって痛みが悪化してしまうのです。
特にクライミングやボルダリングでは前腕の酷使によって起こる肘の内側の痛み。また、ホールドを持つことで、繰り返し負荷がかかり起こる指の痛みや、関節にストレスがかかる角度で、使いすぎたために起こる手首の痛みなどが特徴です。
痛みが悪化する前に整骨院に相談することを検討してみましょう。整骨院では筋肉のコリをやわらげ正しい手首や指の使い方をレクチャーしてもらうことができます。痛みの悪化を防ぐ施術を受けることができるのです。
痛みの原因はTFCC損傷
クライミングやボルダリングで代表的な損傷が「TFCC損傷」です。手首を繰り返し使うスポーツ障害の1つで、クライミングやボルダリングは特にTFCC損傷を発症しやすいとされています。
TFCC損傷とは三角線維軟骨複合体損傷の通称です。手首の小指側に強い痛みやしびれを感じるようであれば、TFCC損傷の可能性が高いです。
整骨院は、骨や筋肉などに起こるスポーツ障害の施術を行っているところも多く、TFCC損傷に対しても対応できる整骨院があります。
クライミングやボルダリングによるTFCC損傷とは?
手首を酷使することで起こるTFCC損傷は、クライミングやボルダリングを行う方に多い損傷です。
以下のような場合にはTFCC損傷の可能性があります。
- 「腱鞘炎かなと思いテーピングをして様子を見ていたものの、ドアノブを捻る、手をつくなどの動作でも痛みを感じるようになった」
- 「手首の小指側が痛い」
TFCC損傷の原因
TFCC損傷の多くは、手や腕を使い過ぎることによって引き起こされます。
クライミングやボルダリングは常に自分の体重を指先で支える競技のため、指や手首に非常に大きな負担がかかっています。また手首の関節のバランスが崩れやすい競技でもあります。
クライミングやボルダリングは、ピンチや一本フックなど使い特殊な握り方をすることも多く、手には複雑な負担がかかります。
このようなことから手首や指、前腕の筋肉が酷使されると、過緊張を起こしてしまい柔軟性がなくなります。これがTFCC損傷を引き起こす原因となるのです。
クライミングやボルダリングでは、足の力も非常に重要ですが足の力だけでは体重を支えることはできないため、手首や指先に過大な負担がかかるのです。
①関節のバランスが崩れる
手首は非常に複雑な関節で前腕にある2本の骨、手首にある手根骨という8つの細かな骨のバランスによって動きが大きく左右されます。
関節のバランスが整っていることで、手首や指先の動きは滑らかに動作を行うことができます。しかし関節のバランスが崩れると、TFCC損傷を引き起こしてしまいます。
②握力の低下、手や指先のしびれが起こる
TFCC損傷の症状は強い痛みだけではなく、握力の低下や手、指先のしびれも大きな特徴です。手首の関節のバランスが崩れてしまうことによって、神経の通り道が圧迫されて起こる症状です。
手首の関節のバランスを見ることで、TFCC損傷になっていないかセルフチェックすることができます。
痛みがある側と痛みがない側の、手首のシワの角度を比べます。痛みがない側の手首には、ほとんどまっすぐにシワが走っています。痛みがある側は親指側が下がり斜めにシワが走ります。
斜めに親指側にシワが走っている状態は前腕にある2本の骨、手首にある手根骨の位置関係の崩れを表します。この状態が小指側に負担がかかり、TFCC損傷を引き起こす根本的な原因となっているのです。
TFCC損傷の処置法とは
TFCC損傷は、手首などの関節のバランスが崩れた状態です。この状態が継続すると手首に負担がかかり続けてしまうため、なかなか良くなりません。そのため普段から手首、指先の使い方や診療先を選ぶ必要があります。
無理して使わない
手首に痛みや違和感がある状態のまま、無理をして使い続けていると、関節のバランスはさらに崩れてしまいます。
このような状態のときにサポーターやテーピングを利用し、痛みを我慢しながらクライミングやボルダリングを続ける方もいます。しかし、関節のバランスは使い続けていれば整うということはありません。
痛みを我慢し使い続けていれば、関節のバランスが大きく崩れるだけではありません。治りにくくなってしまうことや、再発を繰り返す危険性のほうが高くなります。手首に痛みや違和感があるときには無理に使うのは避けましょう。
両方の手を使う
TFCC損傷は、繰り返し行われる動作によって引き起こされます。負担がかかりやすい側の手首に発症しやすくなります。また日常動作でも思っている以上に、手首には負担がかかっているものです。
関節のバランスが崩れていると、その負担は通常時よりも大きくなります。日常動作は1つ1つの負担は小さくても、積み重なると思った以上に大きな負担になるものです。
ドアノブを捻る、蛇口を捻るなど、ちょっとした日常動作を逆の手で行うことで負担を大きく減らすことができます。逆の手を使ってできることは逆の手を使うようにし、できるだけ両方の手を使うようにしましょう。
整骨院で処置を受ける
TFCC損傷がある場合には、急性期の処置だけではなく体全体のバランスを整え、TFCC損傷を再発させないための予防策が必要となります。
セルフケアだけでは体全体のバランスを整えることは難しく、自己診断でリハビリを行うことは非常に危険です。
整骨院では1人1人に合った施術だけではなく、手首や指、体の使い方の修正や自分でできるリハビリの方法、日常動作の行い方などをサポートしてもらうことができます。
またスポーツ障害を扱っている整骨院であれば、クライミングやボルダリングを引き続き行うことを前提とした施術を行ってくれます。また自宅でのリハビリ、テーピングの方法などさまざまなメニューを提案してくれます。
大阪では小林整骨院グループでの治療がおすすめ
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さらに小林式骨盤・背骨矯正法は全国のスポーツトレーナーが用いる施術としても有名です。大阪近郊には20院も展開しています。クライミングやボルダリングでの手首や指の損傷だけではなく体全体の不調を感じた時にも相談してみるとよいでしょう。
まとめ
クライミングやボルダリングで手首や指を痛めた場合には、放置するのではなく正しい処置を行うことが大切です。アイシングを行い、湿布やサポーター、テーピングの使用などの処置だけではなく、クライミングやボルダリングを継続的に行うのであれば、しっかりとした治療が必要となります。
手首、指だけではなく全身の筋肉、関節のバランスを整え根本から改善していくことを見据えた治療が必要でしょう。
整骨院は全身の状態をチェックし、1人1人に合った施術を行ってくれるところがほとんどです。手首、指に違和感や痛みがある時には早めに整骨院に相談してみましょう。