美容鍼とは?エステとの違いを解説
2024.11.6 美容 , 重要おすすめ記事 , 鍼治療近年美容を目的とした施術として注目されているのが、美容鍼です。施術を行う鍼灸院も増えていますが、美容鍼はエステとどのような違いがあるのでしょうか。
本記事では美容鍼に興味を持っている方のために、美容鍼の施術の内容やエステとの違いなどを解説します。美意識が高い方の中には「美容鍼もエステもどちらも受けたい」という方もいるはずです。美容鍼とエステの併用が可能かどうかも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
目次
美容鍼とは
美容鍼(びようばり・びようしん)とは、顔を中心として、頭や全身にある「経穴(けいけつ)」と呼ばれるツボに鍼を刺す施術を指します。東洋医学から生まれた鍼治療は体の不調改善を目的に長い間行われてきましたが、美容鍼は文字通り美容に特化しているのが特徴です。
美容鍼を受けると鍼によってツボが刺激されるため、体の内側からアプローチして、筋肉の緊張をほぐしたり血行を促進したりする効果が期待できます。筋肉や血行にアプローチすることで、たるみやシワ、ほうれい線の改善や、むくみの解消、ターンオーバーの正常化による肌荒れ改善を目指せるのが特徴です。
また鍼によってできた小さな傷を修復する過程でコラーゲンの生成が促進されるので、肌のハリ改善効果も期待できるでしょう。自律神経を整える効果もあるため、冷えや肩こり、頭痛、便秘などの改善にも効果的です。
鍼を刺す施術なので痛みに不安がある方もいるかもしれませんが、痛みを感じることはほとんどありません。
美容鍼とエステの違い
美容鍼とエステはどちらも美容を目的とした施術ですが、二つにはさまざまな違いがあります。ここからは美容鍼とエステの違いを、見込まれる効果・施術メニュー・資格の観点から見ていきましょう。
見込まれる効果
先ほどもお話ししましたが、美容鍼には以下のような効果が期待できます。
- 筋肉の緊張をゆるめる
- 血行を促進する
- コラーゲンの生成を促進する
- 自律神経を整える
一度の施術で筋肉をゆるめ、血行やコラーゲンの生成を促進できるため、たるみやシワ、ほうれい線などのみぞ、むくみ、肌荒れ改善など、さまざまな効果が期待できるのが特徴です。体は表面から表皮・真皮・皮下脂肪・筋肉で構成されていますが、美容鍼は真皮や筋肉などの深い部分にアプローチできるので、体の内側からお悩みにアプローチできます。
一方、エステは施術の内容にもよりますが、以下のような効果が期待できる施術です。
- 肌を保湿する
- 古くなった角質をはがす
- 筋肉の張りやこりを改善する
- 血行を促進する
- 老廃物の排出を促す
エステの場合、お悩みに合わせて施術メニューを選ぶことが多いです。体の内側にアプローチするのではなく、外側からアプローチしてお悩みの改善を目指します。美容効果を求めて施術を受ける方が多いですが、日頃の疲れを癒すためにリラックス効果を求めて施術を受ける方も多いです。
施術メニュー
時間などで細かくメニューが分けられていることはありますが、美容鍼の施術メニューは基本的に「ツボに鍼を刺す」メニューです。
カウンセリングを行った後、お悩み解消に適したツボに鍼を挿し、少し時間を置いてお悩みの改善を目指します。顔を中心に鍼を刺しますが、お悩みによっては頭皮や体に鍼を刺すことも多いです。
また鍼灸院によっては、鍼を刺した後に微弱な電流を流す「電気鍼」を行っているところもあります。電流といっても痛みを感じる強さではないので、痛みに不安がある方でも過度に心配する必要はありません。電気の刺激によって、筋肉や血行へのより効果的なアプローチが可能です。
一方エステの場合は、一般的に以下を目的とした施術メニューがあります。
- スキンケア
- 痩身
- リラクゼーション
アプローチする箇所やアプローチ方法、使用する化粧品などで、施術メニューが細かく分けられており、エステサロンによっても扱っているメニューはさまざまです。
資格
美容鍼を行えるのは、国家資格である「はり師」「きゅう師」を取得した施術者のみです。指定の鍼灸師養成機関で学び、国家資格に合格した施術者による施術なので、専門的な知識や技術を元に施術を行ってくれます。
一方、エステティシャンには国家資格がありません。民間資格はありますが、資格を取得していなくても施術を行うことが可能です。
美容鍼とエステは両方行える?
美容鍼とエステを両方受けることは可能です。
前述した通り、美容鍼とエステは同じ美容目的とした施術でも、内容や効果には違いがあります。そのため「美容鍼とエステをどちらも受けている」という方もいます。
ただし美容鍼とエステを両方受ける場合、タイミングに注意しなければなりません。エステといってもさまざまな施術があるので一概にはいえませんが、例えば美容鍼を受けた直後にフェイシャルマッサージを受けると、血行が促進され過ぎてしまい、内出血が起こってしまう恐れがあります。また施術によっては、短期間で併用することでそれぞれの効果を打ち消してしまうかもしれません。
鍼灸師・エステティシャンの方針やエステの施術メニューによって、適切なタイミングは異なります。自己判断で受けるのではなく、鍼灸師やエステティシャンに相談しながら適切なタイミングで受けるようにしましょう。
まとめ
本記事では美容鍼の施術の内容やエステとの違い、美容鍼・エステの併用の可否について解説しました。
美容鍼もエステも美容を目的とした施術ですが、美容鍼は体の内側から、エステは体の内側からアプローチするのが特徴です。お悩みや求める効果によってどちらを受けるかを選ぶと良いでしょう。併用も可能ですが、どちらも受けたい場合は鍼灸師やエステティシャンに相談し、肌への負担や効果を考慮した適切なタイミングで受けることをおすすめします。