こめかみを押すと痛いのはなぜ?考えられる7つの原因と対処法
2025.4.16 神経痛 , 肩こり , 重要おすすめ記事 , 頭痛
マッサージなどでこめかみを押すと痛みを感じ「もしかして病気なのかな」と不安になっている方もいるかもしれません。こめかみを押すと痛い場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
本記事では、こめかみを押すと痛みを感じる場合に考えられる7つの原因と、それぞれの対処法をご紹介します。こめかみ周辺の不快な痛みにお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にして改善を目指しましょう。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
目次
こめかみを押すと痛いときに考えられる7つの原因と対処法

こめかみを押すと痛い場合に考えられる7つの原因と、自分でできる対処法をそれぞれご紹介します。
1. 片頭痛
こめかみを押すと痛い場合、片頭痛の可能性があります。
片頭痛は、原因となる病気がない頭痛を意味する一次性頭痛の一つです。
比較的若い女性によく見られる頭痛で、片側もしくは両側のこめかみから目の周辺にかけて、脈を打つようなズキズキとした痛みを感じます。個人差はありますが、4〜72時間程度
痛みを感じることが多いです。吐き気を伴うこともあり、匂いや光、音などに敏感になる方も少なくありません。
- 自分でできる対処法
片頭痛の場合は、アイスパックなどを使って、こめかみ周辺を冷やしましょう。動くと痛みが悪化するケースが多いので、できるだけ安静に過ごしてください。鎮痛剤で抑えることもできますが、頻繁に服用するのはおすすめできません。症状が頻繁に現れるようであれば、医療機関を受診しましょう。
2.群発頭痛
こめかみを押すと痛い場合、群発頭痛が起きている可能性もあります。
群発頭痛も一次性頭痛の一種です。片側もしくは両側のこめかみや目の奥に、強烈な痛みを感じます。女性で群発頭痛が起こる方は少なく、20〜40代の男性に多く見られる頭痛です。
群発頭痛の特徴は、数日から数カ月にわたって、毎日15〜180分程度痛みが現れることです。毎日同じ時間に現れることが多いですが、一日に複数回痛みが出る方もいます。
- 自分でできる対処法
我慢できないほど強い痛みが現れる群発頭痛は、ご自身での対処が難しいです。症状が出ている方は、できるだけ早く医療機関を受診してください。
3.緊張型頭痛
こめかみを押すと痛い方は、緊張型頭痛が起こっている可能性もあります。
緊張型頭痛も一次性頭痛の一つです。こめかみ周辺や後頭部、首の後ろ辺りに、締め付けられたような鈍い痛みを感じます。痛みは数十分程度で治まることもありますが、長いと数日続く場合もあります。
緊張型頭痛の主な原因は、首や肩のこりです。デスクワークが中心の方やスマートフォンを長時間使用する習慣がある方は、緊張型頭痛が起こりやすいとされています。
- 自分でできる対処法
緊張型頭痛の場合、こめかみを軽くマッサージすると、痛みが軽減することがあります。圧を掛け過ぎると逆効果になることがあるので、適度な力でマッサージしましょう。首や肩にこりを感じる場合は、ストレッチを行うのも効果的です。
4.筋肉の緊張やこり
こめかみ近くの筋肉の緊張やこりが原因で、こめかみを押した際に痛みを感じることもあります。
こめかみには、頭蓋骨と下顎をつなぐ側頭筋と呼ばれる筋肉があります。普段あまり硬いものを食べる習慣がない方が硬いものをかみ続けると、側頭筋が緊張したりこり固ったりして、押さえたときに痛みが出るケースも少なくありません。
また長時間のパソコンやスマートフォンの使用やストレスは、側頭筋を含む顔や頭の筋肉の緊張やこりの原因となります。
- 自分でできる対処法
側頭筋の緊張やこりが原因の場合、頭皮やこめかみ周辺を優しくマッサージすると、痛みが軽減する可能性があります。ホットタオルでこめかみ周辺を温めることも効果的です。
5.眼精疲労
こめかみを押した際に感じる痛みは、眼精疲労が原因となっていることもあります。
眼精疲労によって痛みが現れやすい方は、パソコンやスマートフォンの使い過ぎなどで日常的に目を酷使している方です。またメガネやコンタクトレンズの度が合っていない場合も、眼精疲労が起こりやすくなります。
- 自分でできる対処法
眼精疲労が原因の場合、できるだけ目を休めることが大切です。仕事などで長時間目を使うことを避けられない場合は、小まめに休憩を取るようにしましょう。またホットタオルで目元を温めるのも、眼精疲労の改善に効果が期待できます。
6.三叉神経痛
こめかみを押した際の痛みは、三叉神経痛が原因のケースもあります。
三叉神経は顔の左右に一対ある神経です。三叉神経痛が原因の場合、こめかみだけでなく、目・鼻の周辺や歯茎などにも痛みを感じることがあります。
三叉神経痛が起こる主な原因は、動脈の拍動によって神経が刺激を受けることです。まれに、脳腫瘍や血管の異常によって、三叉神経痛が起こることもあります。
- 自分でできる対処法
三叉神経痛が原因の場合、自律神経を整えることが、症状の改善につながります。規則正しい生活を心掛け、睡眠の質を高めるようにしましょう。また耳から指2本分前の箇所にある「下関(げかん)」や、手の親指と人さし指の付け根にある「合谷(ごうこく)」といったつぼを押すと、症状が軽減することもあります。
セルフケアで改善しない場合は、病院を受診して治療を受けることも検討すると良いでしょう。
7.その他に考えられる原因
ごくまれに、脳梗塞が原因でこめかみに痛みが出ているケースもあります。こめかみの痛みに加え、手足のしびれやふらつき、ろれつが回らないなどの症状もある場合や、痛みが激しい場合、長期間痛みが続く場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
また皮膚疾患によって、こめかみに痛みが出ることもあります。痛みに加えて皮膚に赤みや腫れがある場合は、皮膚科を受診してみてください。
まとめ

こめかみを押すと痛みを感じる場合、一次性頭痛や筋肉の緊張・こり、眼精疲労、三叉神経痛など、さまざまな原因が考えられます。ご紹介した内容で当てはまりそうな原因があれば、セルフケアで対処してみましょう。
ただし、原因によってはご自身で対処するのが難しいこともあります。また何らかの病気が原因の可能性もゼロではありません。痛みが激しい場合やなかなか改善しない場合や、その他の症状がみられる場合は、速やかに医師に相談してください。