反り腰とは?放置するリスクや防ぐ方法を解説
2024.10.30 歪み矯正 , 腰痛・ぎっくり腰 , 重要おすすめ記事普段ご自身で反り腰であることを意識している方は少ないかもしれませんが、整骨院やマッサージに行って、反り腰を指摘されたことがある方もいるかもしれません。反り腰のまま過ごしていると、ぽっこりお腹の原因となる他、さまざまなリスクが引き起こされる恐れがあります。反り腰を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。
本記事では反り腰の概要や見極める方法、反り腰を放置するリスクや予防方法を解説します。なかなか改善しない腰痛にお悩みの方は、反り腰になっているかもしれません。本記事を参考にして反り腰を防ぎ、見た目の美しさと健康を手に入れましょう。
小林整骨院では、身体のさまざまなお悩み・ご質問等の相談も承っていますのでお気軽にご相談下さい。
目次
反り腰とは
反り腰とは文字通り腰が反っている状態を指します。
本来人間は「生理的湾曲」といって、首から腰にかけてゆるやかなS字カーブになっているのが理想的な状態です。
しかし反り腰の方の場合、骨盤が前傾してしまっているので、腰が前方に大きく反ってしまいます。前方への腰の反りが大きくなると、お腹がぽっこり出てお尻が出っ張っているように見えるため、スタイルにも影響が出やすいです。
全身はほっそりしているのに下っ腹だけが出ている方は、反り腰になっているかもしれません。ただし反り腰とは逆に骨盤が後ろに傾いている猫背の場合も、ぽっこりお腹が目立つことがあります。
反り腰かどうか見極める方法
反り腰かどうかを見極める方法をご紹介します。ご自身が反り腰になっていないかチェックしてみてください。
壁を背にして、いつも通りに立ってみましょう。このとき体のどの部位が壁に付いているかで、以下のように判断できます。
- 踵と後頭部が壁に付き、壁と腰の間に手のひらが入る隙間がある:正しい姿勢
- 踵と後頭部が壁に付かず、拳骨が入るくらいの隙間がある:反り腰
- 踵と後頭部が壁に付かず、壁と腰の間に手のひらが入る隙間がない:猫背
- 踵と後頭部が壁に付かず、腰と壁の隙間に手が入る隙間があり、意識すれば後頭部は壁に付けられる:ストレートネック
上記のように、他の姿勢よりも壁と腰の間の隙間が大きくなっているのであれば、反り腰の可能性が高いです。隙間が大きければ大きいほど、腰が大きく反っていることになります。
反り腰を放置するリスク
反り腰になっているとお腹がぽっこり出ているように見えてしまい、立ち姿や歩き姿の美しさが損なわれてしまうため、見た目を気にする方は多いです。
しかし反り腰は見た目だけでなく、健康にもさまざまな悪影響を与えます。反り腰を放置した場合の主な健康リスクについて見ていきましょう。
慢性腰痛
反り腰を放置していると、慢性的な腰痛になりやすいです。
反り腰で生活すると腰や背骨周辺の筋肉が緊張状態になり、過度の力が入って縮んでしまいます。すると腰や背中や周辺の血行が悪化してしまうため、常に痛みを感じるようになってしまいやすいです。
また腰が本来より反っている状態だと、腰椎や背骨と背骨をつないでいる「椎間関節」にも負荷が掛かります。その結果さらに強い痛みを慢性的に感じてしまうこともあるでしょう。
腰部脊柱管狭窄症
反り腰をそのままにしておくと、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)になるリスクもあります。
腰部脊柱管狭窄は、背骨の中にあるトンネル状の脊柱管が狭く変形することで、中を通っている神経を圧迫してしまう疾患のことです。神経が圧迫されるとしびれや腰や脚の痛みが現れ、重症化すると歩行にも支障が出てしまいます。
腰が強く反ると脊柱管が狭まりやすいので、反り腰の方は腰部脊柱管狭窄症になりやすいです。
坐骨神経痛
反り腰を放置していると、坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)を引き起こす恐れもあります。
坐骨神経痛は、お尻から脚にかけてしびれや痛みが現れる症状のことです。梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)とも呼ばれます。腰からお尻、太ももの裏、膝裏まで伸びている坐骨神経が、何らかの原因で筋肉に圧迫されることで起きる症状で、前述した腰部脊柱管狭窄症も坐骨神経痛の一種です。
それ以外にもさまざまな病気で坐骨神経痛は引き起こされますが、反り腰になって骨盤が前に傾くと、坐骨神経の上を通っているお尻の梨状筋が緊張して収縮してしまいます。すると坐骨神経が圧迫されてしまうので、痛みやしびれを感じてしまうでしょう。
反り腰を防ぐ方法
ご自身でできる、反り腰を防ぐ2つの方法をご紹介します。
正しい姿勢を意識
反り腰を防ぐには、普段から正しい姿勢を意識することが大切です。
反り腰の方は、立ち姿勢も座り姿勢も崩れている可能性が高いです。立っているときは、横から見た際に耳・肩・背骨・股関節・膝・踵が一直線になるように意識しましょう。座っているときは椅子に深く腰掛け、首から背骨が一直線になるイメージで座るようにしてください。
姿勢の維持が難しい場合は、サポーターや矯正器具を使うのもおすすめです。
定期的なストレッチ
反り腰を防ぐには、ストレッチを習慣にするのも一つの方法です。さまざまなストレッチがありますが、中でもおすすめの背中のストレッチをご紹介します。
- 床で四つん這いになり、両膝を肩幅程度に開く
- 両手は肩の真下、両膝は股関節の下に置く
- 2の状態のまま息を吸う
- 息を吐くときに背中をゆっくりと丸める
- 息を吐くときに背中をゆっくりと反らす
- 4・5を10回繰り返す
背中のストレッチをする際は、肘や膝を曲げないように意識して行ってみてください。
まとめ
本記事では反り腰の概要や見極める方法、反り腰を放置するリスクや予防方法を解説しました。反り腰になると姿勢が崩れて見た目が悪くなってしまうだけでなく、慢性的な腰痛や腰部脊柱管狭窄症、坐骨神経痛などのリスクもあります。 何をしても改善しない腰痛に悩まされているのなら、反り腰になっているかもしれません。ご紹介した反り腰かどうかを見極める方法を試して、反り腰になっているのなら姿勢の改善やストレッチを行いましょう。